手取り収入を4つに分ける方法は、すべてを25%ずつにするルールではありません。目的の違うお金を同じ口座で管理すると「余っているように見える」ため、役割ごとに分ける家計管理の考え方です。
結論
分けるのは、固定生活費・変動生活費・特別費・将来資金の4つ。割合は先に決めず、生活に必要な額と目標から逆算します。
4つの分け方
1. 固定生活費
家賃・住宅ローン、通信費、保険料、定額サービス、教育費の定期支出などです。毎月ほぼ同じ金額が出るため、一度見直した効果が続きやすい項目です。定期購入やサブスクリプションを見直すときは「SNS・チャット勧誘と通販の新ルール案」も参考にしてください。
2. 変動生活費
食費、日用品、光熱費、交通費、交際費などです。予算を細かくしすぎると続きにくいため、週単位や月単位の合計で管理します。
3. 特別費
自動車税、固定資産税、家電の買い替え、旅行、帰省、冠婚葬祭など、毎月ではないが予想できる支出です。年間見込額を12で割り、毎月積み立てます。
4. 将来資金
生活防衛資金、教育資金、住宅資金、老後資金などです。使う時期が近い資金は預貯金、長期資金はNISAやiDeCoなども含めて置き場所を考えます。
割合より金額を先に決める
住居費が高い地域、子育て中、独身、共働き、自営業では、適切な割合が違います。「貯蓄率20%」などの目安に家計を無理に合わせるより、次の順番で決めます。
- 手取り収入を確認する
- 固定生活費と最低限の変動生活費を出す
- 年間特別費を月割りする
- 残額から、優先順位の高い将来資金を自動積立する
FPポイント
赤字の原因が毎月の生活費ではなく、税金や車検などの特別費という家計は少なくありません。特別費を独立させるだけで、家計簿の見え方が大きく変わります。
給料日に自動で分ける
給料が入った後に余った分を貯めようとしても、生活口座にあるお金は使いやすくなります。給料日の直後に、特別費口座と将来資金口座へ自動振替すると継続しやすくなります。
家計が苦しいときの見直し順
- 使っていない定額サービスや重複契約
- 通信費、保険料、住宅費などの固定費
- 特別費の予算漏れ
- 将来資金の積立額が高すぎないか
- 変動費の中で満足度の低い支出
注意
積立を優先するあまり、クレジットカードのリボ払いや高金利の借入が増える状態は本末転倒です。返済条件を確認し、家計の土台を整えることを優先します。
毎月ではなく3か月単位で調整する
光熱費や交際費は月によって変わります。1か月の予算超過だけで失敗とせず、3か月程度の平均で見直すと続けやすくなります。昇給、転職、出産、進学などがあれば配分を作り直します。
