とりあえず生活費を削れば良いという間違い
こんにちは!FP松尾です!
今日は、「家計の見直しで無理なく節約するためには?」についてお伝えします。
ポイントは”無理なく”節約するという点ですので、ご自身の事をイメージしながら読んでみてください。
そもそも、何を節約すればいいのか
節約の目的は貯蓄を増やす為です。
ですが、漠然と「節約しなくちゃ!」と言っていても、一生貯蓄なんてできませんし、
支出が減ったとしても、生活の質が大幅に下がってしまっては、そもそも生きる意味は?
という問題に直面します。
私が最も重要だと考える事は「QOL」です。
クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、QOL)とは、
人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指します。
つまり、人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、
人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念の事です。
何を節約するべきかというと、QOLをできるだけ下げない支出から節約するのが良いかと思います。
まずは4種類の支出を理解する
家計の支出は4種類に分けます。
①固定費
②変動費
③自己投資
④貯蓄
まずはこれらの違いを理解する事から始めましょう。
①固定費とは?
主な固定費
- 住宅ローンや家賃
- 保険料
- 携帯電話やインターネットなどの通信費
- 駐車場代
- 水道光熱費 など
大きな変動の無い支出の事を指します。
節約する場合は、まずここからメスを入れること!
一般的に固定費は「手取り収入の25%」以内に抑える事が必要と言えます。
身の丈にあった家賃。
無駄な保険はすぐに解約。
携帯電話は格安SIM。
あらゆる手を使って固定費を下げる努力をしましょう!
②変動費とは?
主な変動費
- 食費
- 交通費
- 被服費
- 雑費 など
節約できない人がまず最初に標的とする支出が「変動費」です。
変動費は、いくらかかるか非常に読みにくい支出ですので、
「今月は節約できた!」「あれ?今月は全然削れてない・・・」
なんて事が発生し、結局リバウンドが発生します。
ダイエットと非常によく似ていますね・・・。
まずは「固定費の見直し」から。次に「変動費の見直し」の順番でOKです。
一般的に変動費は「手取り収入の25%以内」に抑えることが必要です。
③自己投資とは?
主な自己投資
- お小遣い
- 習い事代
- 副業の先行投資
- 交際費
- レジャー費 など
冒頭で触れた「QOL」は、私が最も重要視している部分です。
手取り収入が減ったからお小遣いを減らされた・・・
自動車を購入したからお小遣いを減らされた・・・
住宅を購入するので頭金を貯める為にお小遣いを減らされた・・・
なんていうサラリーマンの方って多いのではないでしょうか?
まぁ、以前の私なんですが(笑)
それって、すごく悲しいですよね。
サラリーマンの皆さん、喜んでください。
自己投資も「手取り収入の25%以内」であれば支出してOKです!
人生の目的はお金を貯める事ではない筈です!
④貯蓄とは?
これは簡単ですね。
- 預金
- 投資
主にこの2種類となります。
これが出来ないと、老後に対する不安はどんどん膨らんでいき、
最終的には・・・老後破綻。手遅れ。どうしようもなくなります。
じゃあ、どれくらい貯蓄に回せばいいの?という質問をよく頂きますが、
基本的には「手取り収入の25%」を回すようにしてください。
誤差は2~3%程度であれば大丈夫です。
まとめ
節約は人生の質を下げずに貯蓄を増やす戦略をきちんと立てる必要があります。
20代の方はすぐにでも始めた方がいいです。
30代の方はすぐに始めないとヤバイです。
40代の方は、もしかしたら手遅れかもしれませんが、何もしないよりも何かしましょう。
50代~の方は・・・どうなんでしょう?大丈夫ですか?